ダサい恋人


「勝美、店長呼んできたよ。」


カウンターから出てきた千歳と若い男。


「やぁ、店長の仲村だ。よろしくな。」


わっか……。


「よろしくお願いします。」


「三野 勝美君……ね。女の子みたいな名前だね。」

「はい。よく言われます。」


「三野君は千歳のクラスメイトなんだって?」


「はい。」


「カレカノの関係ではなく?」


「いえ。ただの友達です。」

彼氏でもねぇのに千歳のFirstKiss奪ったけどね。


「ふうん……。」


と言ってコーヒーを飲む仲村さん。


今悟った。


この人千歳狙ってる…。



んまぁ、こんな奴が近くにいて落ちない男なんていないよな。


< 41 / 444 >

この作品をシェア

pagetop