ダサい恋人
「勝美、店長呼んできたよ。」
カウンターから出てきた千歳と若い男。
「やぁ、店長の仲村だ。よろしくな。」
わっか……。
「よろしくお願いします。」
「三野 勝美君……ね。女の子みたいな名前だね。」
「はい。よく言われます。」
「三野君は千歳のクラスメイトなんだって?」
「はい。」
「カレカノの関係ではなく?」
「いえ。ただの友達です。」
彼氏でもねぇのに千歳のFirstKiss奪ったけどね。
「ふうん……。」
と言ってコーヒーを飲む仲村さん。
今悟った。
この人千歳狙ってる…。
んまぁ、こんな奴が近くにいて落ちない男なんていないよな。