ダサい恋人



ピシャン……



しばらく図書室で暇を潰した後、帰るために教室に鞄を取りに行く。


結構時間が経ったから、あの騒がしい人の声なんてない。


……オレンジ色の夕日が窓から差し込む。


梅雨なのに、晴れている。

……珍しいな。


窓を眺めながら歩いていたら、3-Bの教室が見えた。



誰もいないよな…。


心の中で、千歳がいたら…と考えてしまう自分がいる。


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