ダサい恋人



まぁ、いるわけないけどな。



くだらない願望で俺は呆れてしまう。



ガラッ……



明るい夕日が差し込む。


電気がついていないが、教室内が照らされているため、明るくなっている。



……?


人影が見える。


机に伏せていて顔が見えない。


だが…俺はすぐに分かった…。


白い肌に、艶やかな髪。

細くて華奢な体は


「……千歳。」


だった。


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