ダサい恋人
千歳の手を握る。
相変わらず、小さい。
しかも…冷たい。
涙の後が沢山ある…。
「……なんだ?」
コイツ…何か持ってる。
千歳を起こさないようにそっと手を開かせる。
くしゃくしゃになった紙。
紙を恐る恐る開いてみる。
「………は?」
俺は一瞬目を疑った。
この紙に書いてあった言葉……
『男好きな秘事間さんへ。
佐伯君まで取るから、皆に言っちゃった♪
はやく三野君と別れてよ。
資料室で待ってる。』
……なんだよこれ?