ダサい恋人


「………んまぁ良いんじゃない?問題ないと思うよ。明日から来れる?」


お、やった。


「はい。学校が終わったら来ます。」


「んじゃ決定。ちなみに俺年22だから大学行ってるし。昼間空いてねぇから。」


わっけぇ……。

22で店長って……。

自立してるな。


「じゃあ、明日からよろしく。今日は帰っていいよ。千歳ももう遅いからあがりな。」


「はぁーい。」

と言って千歳は従業員室に入って行った。



「三野。」


「はい?」


いきなり三野かよ。


んまぁ、良いけどさ。

「うちの店、恋愛禁止だから。彼女ができたら即クビだからな。」


へぇ、厳しいんだ。


「大丈夫です。俺女興味無いんで。」


「なぁんか千歳も同じような事言ってたな。男なんかこの世にいなくたって構わないって。
男の俺に向かって言ってるようなもんだろ……。」



怖ぇ……。

どんだけ警戒してるんだよ。


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