ダサい恋人
そして、この間の居酒屋へ行った。
「げ!!!なんでお前がいるんだよ!!!」
兄貴が俺を見て言った第一声。
こいつ兄貴かよ…??
どうも疑いたくなる。
「てめぇは千歳に何の様だ。」
マジで腹が立つ。
「別に。ナンパしただけ。」
ヘラヘラしながら言うこいつに俺は殴りかかりそうになる。
「お前、いっぺん死ねよ。」
「それ兄貴に言う言葉じゃないっしょ!?」
弟の彼女をナンパする奴の方がおかしいだろ!?
「まぁいい。てめぇ…奢れよ。」
俺は千歳の手を引いて席に座った。
「今日だけな。千歳ちゃんがいるからいい男っぷりを強調しないとね。」
……いつか奪われそうで怖い…。