ダサい恋人
千歳は何も言わずに俯いたまま。
「……かつくんは……ちとせとちゅーは、や?」
ようやく顔を上げて喋りだしたと思ったら、
涙を流して、逆に俯かされる。
ホントまじで調子狂う…。
なんで酒を飲むとあんなに激変するんだよ…???
「ちとせはかちゅとのちゅー、すきらよ?」
いや、俺も好きだけど、理性がいう事きかねぇ…。
でも…。
やっぱりコイツは放っておくわけにはいかねぇし…。
「どうすればいいんだよ…。」
「ちゅーすればいいよ♪」
…なんか隣から提案出されてます。
俺はしばらく考えて深呼吸をした。
理性が崩れる寸前に唇を離そう。
「………一回だけな。」
「うん♪」
この可愛い笑顔に理性の壁がピキッ…とヒビが入ったのがわかった。