ダサい恋人


千歳とイケメンが俺の方に注目する。


イケメンが歩み寄ってくる。


うわ。顔整ってる。


「だっせぇなお前。うちの彼氏にはまだ早ぇな。」


今の俺はダサ男。


そりゃあ、この人と今の俺じゃあ雲泥の差だろう。


「兄さん。クラスメイトだから。」


と面倒くさそうな顔をして言う千歳。


「そうなのか?」


「それに、今カツラ被ってるだけだし。」



ほらっ と言って俺のカツラを取る千歳。


「おぃってめっ!!」


勝手に取るなよ!


「ね?顔はいいでしょ?」

と千歳の兄貴に聞く千歳


「ま。あたしは男なんかどぉでもいいけど。」


はい。出ました。


千歳のお約束。


< 45 / 444 >

この作品をシェア

pagetop