ダサい恋人
「秘事間さん。おはよう。」
あたしの声を呼んだのは
三島。
「おはよ。」
あたしはすぐに俯いた。
「何やってるの?授業遅れちゃうよ?」
「うん、そうだね。」
「一緒に行こ。」
と肩を並べて歩き始める三島。
はぁ……この人だけはいい人だ。
モテるのも無理はない。
周りは警戒と嫌そうな顔する奴。
「なんであんな奴が三島君といるの?」
「あのダサ子近づかないで…」
とヒソヒソ言われる陰口。
まぁそうだよね。
頑張って三島に近くなるために努力してる女子目の前でダサ子が隣にいるんだもん。
許せないよね。