ダサい恋人
賑やかな教室の中、平然とダサさを保つあたし。
「じゃあ、くじ引きで黒板の番号と同じ席に座って!」
みんな教卓の前に集まって行く。
席に座っているのはあたしと勝美と三島。
勝美は裏の顔でかったるいとでも言うように窓を見ている。
三島は「どこでもいいよ」とみんなに微笑んで本を読んでいる。
「秘事間……お、お前の番。」
怯えながらあたしを呼び掛ける男子。
見事なリアクションだ。
あたしにとってはありがたい反応だが
この男子には気の毒だ。
ごめんなさい……。