ダサい恋人
「どうするの?秘事間…さん?」
耳元で息がかかるように囁かれる。
普通ならここで女はノックアウトなのだろう。
だけど、男嫌いなあたしだし、相手はメガネ持ってるからね。 今は憎たらしくてしょうがない。
「わかった。必ずメガネ返してね。」
「わかってるって。」
あたし達は教材を持って旧図書室へ向かった。
「ホコリっぽい。」
空気が煙たくて、日光が当たりにくく暗い。
「しょうがねぇだろ?空いてる場所ココしかねぇんだから。」
まぁ授業中だからね。
……そうじゃなくて!!
「ねぇ。早くメガネ返して」
「まぁまぁそんな焦るなって。」
椅子を2つ並べて「まぁ座れって」………
もうなんなのコイツ…。