ダサい恋人


「どうするの?秘事間…さん?」

耳元で息がかかるように囁かれる。


普通ならここで女はノックアウトなのだろう。


だけど、男嫌いなあたしだし、相手はメガネ持ってるからね。 今は憎たらしくてしょうがない。


「わかった。必ずメガネ返してね。」

「わかってるって。」


あたし達は教材を持って旧図書室へ向かった。



「ホコリっぽい。」


空気が煙たくて、日光が当たりにくく暗い。


「しょうがねぇだろ?空いてる場所ココしかねぇんだから。」


まぁ授業中だからね。


……そうじゃなくて!!

「ねぇ。早くメガネ返して」

「まぁまぁそんな焦るなって。」


椅子を2つ並べて「まぁ座れって」………


もうなんなのコイツ…。





< 7 / 444 >

この作品をシェア

pagetop