ダサい恋人



「お前さ…。静かにとか出来ないの?」


「………すみません。」


「うるさい。冷静になりなさい。」


「……はい。」


とガキを扱うようにしかる俺とそのガキの千歳。


……面白い。


「まぁいい。映画。いくぞ?」


「はぁい。」


と言って俺の後ろをちょこちょこ着いて来る。




俺は振り返った。



そしてある行動に移った。

「勝美…?」


「お前……マジになんなよ?ナンパ除けだ。」


俺は千歳の手を握って歩き始めた。


自分の行動なのに…


意識しちまう……。


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