ダサい恋人
ズキッ――……
ほら…やっぱりおかしいあたしの心臓……。
本当にどうしちゃったんだろう。
なんか調子狂うな……。
「すみません。止めて来ます。」
何があっても仕事は仕事。
早く処理しないと。
「すみません。お客様、こういった事はプライベートでお願いします。」
あたしは勝美の横に立ってお客さんに話しかけた。
まぁ……こんな人がいたら放っておく女の方がおかしいよね。
「……はい。すみません。」
しゅんとして俯くお客さん。
ごめんなさい……。
でも仕事だから許してね…。
「勝美、後で仲村さんに謝ってね。」
と言ってあたしはカウンターに戻った。