蒼い絆
何でもない顔をして引っ込めようとしても、手首を掴んで離さない。
視線は一度落ちて、また私の目に戻る。
『これ、どうしたの?』
『…………。』
心臓が飛び出すほど鳴り続けているのがわかる。
逸らせない瞳。
何て…言えばいい?
どう言えば…うまく誤魔化せれるの?
『やめて…!』と言っても、力づくでコートの袖をめくられた。
見えないからと思って、あえて絆創膏を貼らなかった部分を見られた。
『何してんだよ…リサ。』
シュウの視線が怖くて俯いた。