蒼い絆
『それと、僕からお願いがあります。』
最後にシュウはこう言った。
『こんなこと、今日会って、どこのどいつだかわからない僕に言われるのは、癪にさわるかもしれませんが…もう少し…少しだけでいいんで…リサさんに対して、愛情を持って接してください。』
言い終えた後、頭まで下げてくれた。
こんなヤツに…そこまでしてくれなくていいのに。
『それは出来ない。』
ピシャリと放たれたアイツの一言。
奥歯を噛み締めた。
『俺とリサは血は繋がっていない。そんな相手に愛情は持てない。』