蒼い絆



『そしたら結婚しよう。』



『…本気なの!?』



今の私を見て言ってくれてんの…?



『リサ、目標持って。』



『目標…!?』



『うん。そしたら人間は倍以上強くなれる。2人の共通の目標だよ。それは、卒業したら一緒に暮らすこと。わかった?』



『わかった?って言われても…。』



こんな状況でのプロポーズに、
うろたえるしかないでしょ……!?



『俺と一緒になって、そこから本当の人生始めろよ。ずっと笑ってて楽しい生活。俺らの生活。』



ニッと笑った顔が、次第に不安を掻き消していく。



額にキスされて、



『また明日な。』



と言う仕草は相変わらずズルイ……。



車に乗り込み、クラクションを一瞬鳴らし、ゆっくりと走り出す。



見えなくなるまで見送った。



しばらくそこから動けない……。



























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