蒼い絆



『チャンスだ!って思ったのに。俺と遊んでもらう。』



どこまでおちゃらけてんだ、
この人は…。



『いや、無理です。』



『相変わらずガード固いね。今の彼氏さんが羨ましいよ。』



逆に次々いっちゃうセンパイが羨ましいけど。



『でもさ、もしケンカでもして、ムシャクシャして発散したいってなったら、俺呼んでね。』



『いや、呼ばないです(笑)。』



『…俺、自信あるよ。リサの不安とか寂しさとか取っ払ってあげる自信。』



カフェオレを飲む手を止めて、
センパイを見つめた。



この人、何言ってんだろう…。



いつになく真剣で、真っすぐに私を見つめるから…身体が動かなくなる。













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