蒼い絆



『ねぇ、お母さん。私が卒業したら一緒に暮らそう?私、頑張って働くからアイツから離れてよ。お母さんだって、こんな生活嫌でしょ!?』



虚ろな目…。



白髪まじりの髪の毛。



ねぇ…お母さん。



私の声、聞こえてる…?



自分すら守れないんなら、



私が守ってあげるから。



『私は出て行くよ。卒業したら。その時ついてくるかはお母さん次第だからね。』



もし、私じゃなくてアイツを選んだなら



本気でサヨナラかもしれない。



唯一の血縁と…。



私は返事を待たずに部屋に戻った。














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