蒼い絆



あとからあとからこぼれ落ちる
涙を拭いながら、



『でも事実だろ?今のリサは苦しそうだよ。』
と見破られたセリフ。



『ごめん。もう無理…。』



お願いだから、もう構わないで…!



店を出た。



周りの人たちも、私たちのやりとりを
チラチラ見ている。



店から離れるように走り出す。



当然、再びセンパイは追いかけてきて
私の手を掴んだ。



『ごめん!怒らせるつもりはなかったんだ!その…なんて言うか、悔しかったんだよ。目の前で泣く姿見たら…やりきれなくなって。』



センパイが悪いんじゃない。



わかってる。



悪いのは私…。















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