蒼い絆
『うん…。今から岡山だって。私にとっちゃ外国より遠いよ。』
『リサ…。』
『あ、大丈夫。もう怒り通り越して呆れてる。』
笑ってごまかすつもりが、
顔の筋肉がうまく動いてくれない。
『よし!カラオケ行くか!』
『だね!』
嫌なことは忘れよう。
嫌な自分は忘れよう。
もう考えるだけで疲れてた。
当たり前になった“ 待つ ”ことから、
解放されたくて仕方なかった。
ねぇ…シュウ。
私…うまく笑えてないよ。
そんなことすら気付いてないんでしょう…?