蒼い絆
_リサ…。逢おう。
センパイの声がシュウと重なる。
_センパイ…。私…今センパイに逢ったらもっと泣いちゃう…。
_バカ。1人なんだろ?吐き出せよ。俺が受け止めてやるから。その時のためのセンパイだろ?
すんなり心に響くセンパイの声は、
自虐精神を抑えてくれた。
鼻がツンとして、うまく声が出ない。
_もう、リサの家の近くまで来てるから。
最近、家まで送ってくれたりしてたから。
パーカーを着て、家を出た。
フードをかぶって泣き顔を隠す。
家を出ればすぐに、センパイの姿が見えた。
私を見つけて小走りで近付いて来る。