蒼い絆



すぐ手の届くセンパイの優しさに



触れることで



正当化するしかなかった。



落ち着くまで抱きしめてくれたセンパイ。



鼻をすすりながら身体を離して我に返る。



『すみません…。』



『いや、いいよ。落ち着いた?』



『はい…。』



落ち着きを取り戻しながら、私が勝手に
家を出ていることが父親にバレないか
ハラハラしていた。



バレたら拳が飛んでくるから。



場所を変えるかの話が出たけど、
事情を話して家の前で
少しだけ話をした。
















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