蒼い絆



あからさまにセンパイを傷付けてる…。



繋ぐ手を自分から離した。



『私…最低ですよね。センパイが言ってくれたことも…抱きしめてくれたことも全部…彼氏と重ねてるの……。』



全部、シュウなの……。



シュウじゃなきゃダメなの……。



フワッと何かが私を包み込んだ。



優しいシトラスの香り。



それはセンパイの香り。



『もし俺が、それでもいいって言ったら…傍に居てくれんの…?』



目を閉じた。



どうしてこんなに



弱い2人なんだろう…。



どうしてこんなに



儚いの…?
















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