蒼い絆



慰謝料として2千万円を手渡したこと。



気が動転しているご両親に
頭を下げることしか出来なかったこと。



医者には覚悟しておいてくださいと
告げられたこと。



もし亡くなれば、裁判にかけられ、
確実に交通刑務所に服役しなければ
ならないこと。



そして最後に



『待っててほしい。』



と、あなたは言った。



目に涙を溜めて。



あなたの手を取り、私は答えた。



『ずっと待ってる。今までだってそうだったもん。私は大丈夫だよ。』



『ありがとう…。』

















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