蒼い絆
3. リアル
クリスマスまで、あと一週間。
サオリにも進展を伝えたら、手を叩いて喜んでくれた。
帰り際、サオリとじゃれ合いながら靴箱に向かっていた。
『リサにやけてる~!』
『にやけてないし~!』
そんなこと言ったら、余計にやけちゃうじゃん。
幸せオーラ、出てんのかな?
なんてね。
靴に履き替えて、上履きを直した時だった。
こっちに走ってくる足音が聞こえてきて、その姿は私の視線を捉えた。
息を切らせて向かってきた人。
『栗山センパイ…。』
3年生はとっくに授業が終わってるはず…。