蒼い絆
うわ~、3年生には見られたくない。
地獄見る~。
学校の生徒らに会わないように、
裏道を通って走り抜ける。
『あのさ~!』
走りながら、センパイは私に聞こえるように大きな声を出した。
『はい!?』
『俺、やっぱリサが好きだわ!』
はい…!?
『どうしても諦めきれねぇ!』
そんなこと言われても…。
『まだ好きでいていいだろ!?』
こ、困ります…。
『振り向いてくれないリサを本気でオトしたい!』
そう言って、笑った横顔を見せた。
『私、そんな簡単にオチませんよ…!?』