蒼い絆



『この前言うの忘れてたけど、付き合おうな。俺ら。』



何の迷いもなく、私は『うん。』と頷いた。



映画を見終わった後、手を繋いで
ショッピングモールをブラブラして
車に乗って、また海の見える場所に
連れて来てもらった。



自然と会話は途切れ、手が離れる。



見つめ合うと、触れたい想いに駆り立てられる。



抱きしめては、キスを繰り返した。



もう……
あなたしか見えない。



外が薄暗くなってきた頃。



唇が離れ、額をくっつけた状態であなたは言った。






















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