甘恋。
直樹の好きな人が私だった…なんて、信じられないけど…嬉しくて。
嫌われてるって勘違いして泣いてる直樹に…申し訳ない気持ちでいっぱいになって。
私も涙が込み上げてくる。
嫌いじゃないよ、嫌いになる訳ない…私だって、直樹が大好きなんだよ…!
私は直樹へのチョコをすごい勢いで掴んだ。
そして泣いている直樹の胸元に、殆どぶつけるような形でチョコを押し付けた。
「私も…直樹が好きだよ…!」
直樹の顔が見れない。
半分泣いて、半分怒ってるみたいになってしまった。
それでも…好きって、言えた…。