甘恋。

もう一人のメンバー、亮治が後ろから顔を出して苦笑した。



「あっ!亮治!!」



「亮治君…っ!」



そう言う亮治だって、十分人気。


長身で色白で犬っぽい天然な直樹とは違って、小柄で色黒、目が大きくて猫っぽい野生的な亮治。


関西弁がトレードマーク。


二人共、女の子に大人気だった。


亮治もあっという間に女の子に囲まれる。


私も普段は…アキバ系男子に人気だけど、この舞台の観客は女の子が圧倒的だった。


それもそのはず…。



「テル君!少し早いけど…バレンタインのプレゼントです!受け取って下さい!」



< 2 / 43 >

この作品をシェア

pagetop