甘恋。
もう一人のメンバー、亮治が後ろから顔を出して苦笑した。
「あっ!亮治!!」
「亮治君…っ!」
そう言う亮治だって、十分人気。
長身で色白で犬っぽい天然な直樹とは違って、小柄で色黒、目が大きくて猫っぽい野生的な亮治。
関西弁がトレードマーク。
二人共、女の子に大人気だった。
亮治もあっという間に女の子に囲まれる。
私も普段は…アキバ系男子に人気だけど、この舞台の観客は女の子が圧倒的だった。
それもそのはず…。
「テル君!少し早いけど…バレンタインのプレゼントです!受け取って下さい!」