甘恋。

穴があったら入りたい位、恥ずかしかった。


そしたら…髪に、温かなぬくもり。


健ちゃんの手が、私の髪を撫でていた。


不器用な手つきで。



「俺は…そんなあなたが…好きだ。だから…受け取って貰えないだろうか。」



ストレートな、あなたの言葉。


恥ずかしいけど…いつも心に届く。


胸が…暖かくなる。



「…うん。ありがとう!私もね…。」



慌てて台所に走り…夕べ、作ったハート型のチョコレートケーキを運んできた。



「健ちゃんが大好きだから!…食べて欲しい。」




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