甘恋。
「あ…す、すまない…!つい…っ!」
私の反応を見て、健ちゃんも真っ赤になって目を泳がせた。
奥手な健ちゃん。
中学生だし…私はいつまでだって待ってよう…そう心で決めていた。
だから…初めてのキスに、とてつもなく恥ずかしいけど…嬉しくて。
私は微笑んで、健ちゃんの胸に飛び込んで抱き着いた。
「ううん…嬉しい。私も…ずっと会いたかった。大好き…健士郎。」
頭の中でラブソングが流れる。
バレンタインは…甘い甘い恋の1ページ。
気持ちを確かめ合う…大事な日。
バレンタインキスを
…あなたと。
END