rival
彼女の肩を掴む。
「きゃあっ!!??」
「あ…えっと……カノジョなんですか!?」
「は?」
意味分かんない、というように私の目を見る。
しばらく経って、あ、あの人とってことね、と悟ったのか、
「ちがうケド」
と、ため息を吐きながら髪をかきあげた。
よかった――
不意に泣きそうになるのを必死に抑える。
でもなんか、この人さっきと雰囲気が違うような……。
か弱い女の子から、強気でクールな女の子になったような……。