rival
「スゴいです!私にはあんな‘ウソ’つけません!!」
誉めてんの?けなしてんの?
…まぁ、目をキラキラさせて言ってるからイヤミじゃないと思うけど。
他の女子とは違う…。素直で真っ直ぐな子。
「あれはねぇ、心理よ。あんた見るからに突っかかっていきそーだけど、そんなんじゃ相手は余計イライラすんの。あーゆーときはそーとー強いか…同情を誘うのがいいの。中途半端じゃ後先大変でしょ」
「へ〜ぇ!」
…って!何ノートに書いてんの!?
「ちょ…何書いてんの?」
「タメになるなぁーって思いまして…」
【ダメ?】っていうような子犬みたいな瞳。
うるうるさせて、コレ、計算?
…じゃないみたいね…
「あー勝手にすれば?」
まぁ、何つーの?頼られて?嫌な気はしない。
「ありがとうございます!!あの…1つ質問です。何で手握ったんですか?」
まだあの話?ホンット好きだよね〜。
「相手には“カレカノ”アピール。アイツには“何も言うな”ってテレパシー?」
「ほぉ〜…あ、もうこんなに時間!?じゃあっ……」
元気ね〜…。
あたしも学校行くとするか、“新しい学校”に。