君が教えてくれたこと




昼休みいつもどうりの
平凡な時間…けど




「いやっそれがさー」




あいつは何か話しているのを
私は察知した。

何か…もしかしたら
私の事かも…

不安が圧し掛かる。




「毎日毎日ウザイんだよなぁ」



震えが止まらない

やっぱりだ、
やっぱり私の事だ。


好きな人に裏切られた

本当に恋した相手に
傷つかれた夏。


私は何を得たんだろう…



「梨音ー?どした?」



奈々が聞いてくれる

…けど、



「ううん、なんも」




言えなかった。
言えるはずが無い。

こんな事で頼れない


…こんな事で。





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