君が教えてくれたこと




「あっ、晴生先輩!」




忘れかけてた先輩




橘に夢中で晴生先輩のこと
すっかり忘れていた。



なぜか胸が苦しい…



「よっ久しぶりだなっ」



もういいやって思ってたし

あきらめていた先輩が
今私の隣にやってきた。




「久しぶりです」




ホント、なんでだろ…

ドキドキしてる

私は橘が好きなのに
先輩にもドキドキしてる





「んで、なんでこんな遅くに帰ってんの?」





「部活で残ってたんですっ」



顔が熱くなってきた
どっどうしよ…



「そっか、偉いね…っ」




ん?なんか先輩の顔が
悲しくなった





「先輩こそ、こんな時間になにやってたんですか?」





私達は真っ暗な夕方に
一緒に歩いた


こんなのなんか
付き合ってるみたい…


はずかしっ!



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