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ep4*探せ!美少女サーチエンジン
部室は、最近新しいゲームを買ったとかで、ドアの外からでもわかるほどの賑やかさだった。
テレビの前で体を動かし、センサーで感知するダンスゲーム。巡が福引きで当てて、家に置いてもやる人が自分しか居ないから、と部室に持ってきてくれたのだった。
流行りのアイドルの曲から、世界的に有名なスターのダンスまで、幅広いジャンルが楽しめる。
そんなゲームを、部員はかなり真剣にやっていた。今風に言うなら、ガチだ。
「うぉお、難しいッス!つーかマネキン野郎!お呼びじゃないッスよ!」
「何でー?良いじゃねーか、楽しいなコレ。くじ運良いんだな、レッチリ」
「逸識君すっかりここに溶け込んでるよね。もう部員にしちゃおっか、ははは」
巡が息を切らして画面を食い入るように見るなか、逸識はごく軽い動作でダンスをしている。五月女はそれを楽しそうに見つめながら、部員を増やそうと画策していた。
明衣は苛立ったように呟いた。
「つーか、何でアンタそんなにダンスうまいわけ?」
「上手くはねーけど…あ、でもダンス部の助っ人したことあるぞ」
「へぇ、すごい!」
「校則破りの癖に…」
感心した様子の五月女に対し、日野は何処か不服そうだ。