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開かれたドアから姿を現したのは、痩せた男子生徒と小太りの男子生徒。二人は同じく一眼レフカメラを首からぶら下げており、挙動不審気味に中に入ってきた。

明衣は、そこで思わず大声を上げた。


「あー!アンタたち…!!」

「あ!」


五月女も何かに気がついたのか、声を発しながら人差し指を二人に向ける。


「美少女研究部!」


そう、二人は部活動仕分けの時に、生徒会によって問答無用で廃止が言い渡されていたはずの美少女研究部のメンバーだった。

日野は怒りを露にする。


「お前たち!あの日活動を禁止されたにも関わらず何の用だ?」

「そう怒鳴らないでよ。aucはどんな依頼でも請け負ってくれるんだろ?別に変なこと頼もうとしてる訳じゃないよ。ちょっとした人探しだよ」

「人探しー?」


日野の剣幕にへっぴり腰になりながら、痩せた部員は話し始める。巡は訝しげに目を細めた。







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