a☆u★c-G2-!
アリスは「用が済んだなら練習戻ってもいい?」と呆れを含んだ口調で尋ねる。
明衣も、これ以上は引き留める理由も無いだろうと判断した。
収穫無しかー、と落胆した声を上げて戻っていくaucメンバーを見て、一連の流れを聞いていたのか、ダンス部員の1人がポツリと呟く。
「あれ?アリス…確か、去年の先輩方のチームって、当日欠員が出て、助っ人借りたんじゃ無かったっけ?」
「そうだったかも…。いきなりだったし、かなり大変そうだったよね」
「え!?それって誰かわかる!?」
顔色を変えた小谷野に、ダンス部員は思わず後退っていた。
アリスが首を傾げ、申し訳なさそうに答えた。
「そこまでは…私達も知らされてなくて、いきなり舞台見たら知らない人と先輩が踊ってたって感じ?」
「そうだった。でも超上手かったのは覚えてるよ。下手したら現役よりスゴかったかも…」
「確かに!当日いきなりだったのに完璧だった!えー、私達も会いたくなってきたなぁ…」
だんだん二人で話が盛り上がっていく。