a☆u★c-G2-!
だんだん声のトーンが上がっていき、明衣は何だか嫌な予感がする、と漠然と思っていた。
案の定、アリスとその隣に居た部員はくるりとこちらに顔を向け、二人仲良く言った。
「ねぇ、私達もその人に会いたい!」
「あわよくば勧誘して部員にしちゃおう!」
「それが目的でしょ!?」
ダンス部員は目をキラキラ輝かせ、思わずツッコまずには居られなかった明衣の手を握る。
明衣は後退りながら二人を見やるが、手を思いの外強い力で握られているため、距離を離すことは出来なかった。
「とりあえず、捜索は振り出しね。もう1回部室に戻って、作戦を考えなくちゃ…」
美少女捜索隊に、新たに二人のダンス部員が加わったのだった。