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「生徒会?」
明衣はそこで反応する。
アリスは答えた。
「体育館割りを決めてたのが生徒会だったの。部員を書いた紙と、使用許可書を貰って…」
「じゃあ生徒会に聞いてみようよ。その時の名簿、まだあるかも!」
五月女が嬉々として立ち上がる。しかし、明衣の表情はどこか浮かない。見兼ねた巡が声をかける。
「明衣先輩?どーしたんスか?」
しかし、明衣からの返答は無い。楡はそんなやり取りを黙って見ていたが、やがてコーヒーを飲み干すと口を開く。
「それ、確かに美人だけど、女子だとは限らないんじゃない」
「……え!?」
日野は目を丸くする。すると、明衣も頷いた。
「そうなんだ。あたしたち、美少女ってことに囚われて上手く行ってないんじゃないかって思ったの」