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そのとき、ノックも無しに扉が乱暴に開かれて、五島は驚いて肩をびくつかせた。
現れたのは何かと折りが合わないaucの面々である。
その部長である明衣が、室内をぐるりと見回して、ツカツカと逸識の前に立った。
「邪魔するわよ」
「もうしてるけどね!」
明衣のあとに五月女が続く。いまだに状況を理解できていない日野と巡が不思議そうに二人を見ている。
逸識は不快感を示すどころか、むしろ楽しそうに目を細め、睨み付けてくる明衣を頬杖をついて見上げた。
「ノックもしないで乗り込んでくるなんてな。何か用なのか?」
「白々しいわね、散々あたしたちを振り回しといて…」
「ちょっ、コイツが例のダンス部に関係あるんスか!?」
巡は明衣に尋ねる。明衣は頷いた。
「大有りよ。だってコイツが、この写真の美少女なんだから」