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巡の言葉に、アリスは驚いたような顔をした。
「それ。私たちも言われたの。代わりが居るなら私じゃなくてもいいでしょうって。逸識君に出てもらえばいいじゃないって」
「あちゃー…面倒なパターンのやつね」
明衣は額に手を当て、うんざりとした様子でため息をつく。何てったってこうなるのだ。aucはいつもこうした面倒事に巻き込まれてしまう運命にあるのである。
「とりあえず、紗佳ちゃんと逸識君に話をさせたら?ここでもだもだしてても何も始まらないし」
「それもそうだよね。アリス、そうしようよ」
五月女の提案に、明衣もとりあえず賛同する。このまま部室でやり取りをしていても何も進まないだろう。
「うん。紗佳が応じてくれるかが問題だけど」
アリスは携帯電話を片手に言った。