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しかし、しばらくすると我に返った明衣が金髪男子に詰め寄った。
「何なのよコレ!こんなの聞いたことないし、アンタに何の権利があんのよ!」
すると、彼は小さく首を傾げ、隣の女子生徒に耳打ちをする。
「なぁマイキー、もしかして、生徒会ってあんまメジャーじゃないのかな?」
「会長が普段前に出ないからですよ。いつも五島君や鮎川先輩に挨拶させてるでしょう。それに、自己紹介もせずに用件だけ告げるなんて、些か失礼だと思いますが」
「そっか、自己紹介な。忘れてた」
マイキーと呼ばれた女子生徒のさばさばとした物言いにもへらりと応え、金髪男子は再びaucメンバーに向き直った。
「すまん、申し遅れたが、俺は逸識千聡(いっしき ちさと)。生徒会長兼今回の部活動仕分け委員長だ。隣にいんのが会計の八重舞姫(やえ まき)。俺は親しみを込めてマイキーって呼んでるぞ」
「八重と呼んで頂いて構いません」
金髪男子――逸識はニコニコしながら言うが、マイキーと呼ばれている八重は無表情のまま冷静に頭を下げる。
日野は急に立ち上がった。