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「せ、生徒会長ともあろう者が、歩く校則違反になって良いとでもお思いなんですか!?その格好は制服の着崩しの領域を越えています!」
「流石風紀委員。アッ君はお堅いねぇ」
「あ、アッ君!?」
「おう。日野敦の敦から取った。良いだろ?」
爽やかすぎる笑顔でおかしなあだ名を付けられ、日野は声を裏返す。
逸識は特に申し訳なさそうな表情もせず、本当に自分が付けたあだ名を気に入っていると見える。
八重は時計をちらりと確認して、
「会長、時間です。次の部活へ参りましょう」
「む、そうか。じゃあな、来週の仕分け委員会で会おうぜ」
嵐のように現れた二人は微風のように静かに去っていった。
残された四人は顔を見合わせてから、ばっと内線電話に縋り付く。
「楡ぇ、どうしよう……!!」