a☆u★c-G2-!
「うぉぉっ、先生。いつの間に……」
驚きながらもコーヒーを運んでくる五月女。
楡は小さく礼を言ってそれをすすると、「ちょっと大事な話」と切り出した。
「何よ、改まっちゃって」
明衣が不審なものを見るような目を楡に向けるが、彼はしれっとした様子で、口を開いた。
「あと最低でも2人部員入れないと、今年で廃部だからね、ここ」
「えっ?」
無表情で、抑揚のない淡々とした口調で告げられた衝撃の事実に、2人はめを丸くし、半ば奇声のような声を上げる。
「お前ら、どっちも3年だろーが。卒業した後部員が居なきゃ、部活として成り立たないだろ」
そんな彼らに構わず、楡は更にグサグサと現実を突き付ける。
「依頼どうこうの前に、新入部員の勧誘が先だな」
コーヒーを喉に流し込みながら、楡は他人事のように言った。
【新しい仲間】