a☆u★c-G2-!



やる気になったのは良いが、仕分けがどのような雰囲気で行われるかが不明だったので、明衣は知らんぷりを決め込む楡に再び顔を向けた。


「ちょ、楡。当日の説明の紙とか貰ってないわけ。配置図とか」

「さーね」

「明衣先輩、リストの裏に載ってました」

「ヒノ!早く言えや!」


ぴらぴら、と紙を揺らす日野に、明衣は苛立ちを露にして叫ぶ。日野は申し訳なさそうにリストを明衣に差し出した。

どうやらステージに仕分け人と仕分け対象が並び、その下に各部の部長が座るらしい。

彼らには仕分け人VS仕分け対象の戦いのあと、質問をしたり意見を述べたりする時間が与えられているようだ。


「理科部とかうちらのこと良く言ってくれないかな?」


明衣が唸ると、五月女が苦笑した。


「実験を頼めなくて困る、とかそんな感じじゃないかな?」

「……あり得る…」


がくり、と残念そうにメンバーはうなだれた。






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