a☆u★c-G2-!
テトリス部やタオル部など、よくわからない部活に次々と廃止が言い渡されていき、会場の空気はどんどん重くなっていく。
仕分けを見守っていた生徒も、はじめは知らない部活だからと居眠りをしていたりしたが、今はただならぬ会場の雰囲気を感じ取ったのか、真剣にステージを見ている。
そこで、ピラッと手元の刷子をめくった鮎川が、「次、美少女研究部」と機械的な口調で言う。
明衣は隣に座る美少女研究部の二人を一瞥した。
やはり、二人とも緊張した様子で椅子に座り直している。
八重はそろばんを叩かずに、手元にある何枚かのプリントを二人に見せた。
「これは私達生徒会が設置したアンケボックスに入っていたものです」
青ざめた様子の二人を見ると、八重はふんと鼻を鳴らし、
「校内で美人だと騒がれている女子生徒を盗撮し、それを無断で販売するなど、最早犯罪の域に達しています。あなた方は無条件で廃止です」
すると、会場からは主に女子生徒の「キモーい」という声や、「有り得ないんだけどぉー!」等という声で騒がしくなる。
aucメンバーも、確かにそれはないな、と若干引いてしまった。