a☆u★c-G2-!
砕けたカメラ(だったもの)を見つめて放心する美少女研究部の二人を無視し、逸識は鮎川に司会進行を促した。
鮎川も彼ら二人を睨み付けてから、何もなかったように進行する。
「はい、じゃあ次は…何でも請け負う部活動・a☆u★cの皆さんね。マキ、お願い」
「はい」
八重は手元の資料をめくりながらaucメンバーに視線を向け、冷ややかな表情で口を開く。
「あなたたちは学校から部費を支給されておらず、数人の教職員や生徒から報酬と称して活動費を得ていますね。部費に関しての問題は学校側で特に気にするところではありませんが、ボランティア部から『活動内容が似ているし、報酬とかいってお金を貰ったりしてるのは良くないと思う』と苦情が来ています」
「セリフ長ッ!…じゃなくて、何、そしたらうちらはボラ部から苦情が来たから廃止候補だったわけ?」
落ち着いた八重とは対照的に、明衣は声を荒げて机を拳で叩く。
隣に座っていた五月女はびくりと肩を震わせ、恐る恐る二人を交互に見た。
八重はレンズの奥の瞳を細めると、「違います」とすっぱりと切った。