a☆u★c-G2-!
余りにもきっぱりと言い切った八重に、明衣は怪訝そうな表情をして突っ掛かる。
「だったら何よ?別にアンタ等に迷惑掛けてないんだから良いじゃん」
「あ、あー、待った待ぁった。そうおっかない顔しなさんなって」
それに対して応えたのは逸識で、呑気に間延びした口調で手をひらひらと振った。
明衣の眉間には更に深い皺が刻まれることになった。
逸識はマイクのスイッチを切ると、手を顎の前で組み、ニヤリと口角を吊り上げ、何処か黒いオーラが見え隠れするような笑顔を浮かべた。
そして、ぽつりと口を開く。
「お前らの活動目的って、何なんだ?」
「はっ?」
思いもよらぬ質問に、明衣はマイクに口を当てたまま間抜けな声を発した。
すると、逸識がマイクを指差す。
「これは俺の個人的な質問だから、ヅッキーニもマイク切って」
明衣は腑に落ちないといった様子で、「つーかあたしヅッキーニなの?」とツッコみながらマイクのスイッチをオフにした。
仕分けを見守る生徒達は、何があったのだろうかとステージを興味津々に見つめた。