a☆u★c-G2-!
*このままで終われるか!*
仕分け以来、やはり宣伝効果は絶大だったのか、小さなものではあるが、以前よりも依頼が入ってくるようになったと思う。
特に、匿名での依頼は、おそらく生徒会のアンケボックスの要望がそのまま横流しになったと考えられ、花壇の草むしりや、備品庫の掃除など、雑用も多々あったりして、彼ら(逸識が主犯だろう)に良いように利用されている状況だった。
「ちょっと部活っぽくなったね」
しみじみと言った感じで、五月女がパソコン画面を眺める。
直接部室に入ってくる依頼人も多かったが、メールでの依頼も増えているからだ。
「あっ、誰か来たッス」
巡がぽつりと零し、グダグダし始めた部室の空気を払拭するように、扉が突如スライドした。
乱暴な足取りで入ってきたのは、以前お世話になったコスプレ部の面々だった。
やはり各々アニメや特撮ヒーローなどのキャラクターに扮しており、かなり学校では浮いた存在のようだった。
「…つーか廃部じゃなかったの、アンタら?」
「貴様ら!服装を正せ!」
明衣が眉を寄せると、日野が急に覚醒したように声を荒げる。コスプレ部員は萎縮し、五月女に促されるままソファーに座った。